秋の信濃・諏訪を往く〜番外篇#4

番外に閉じ込めておくにはちょっと惜しいのですが、語るべき内容を前回までの日記に書いてしまっているので、書くべき内容があまりなかったりする。

間欠泉センター

遊覧船乗り場から少し北に歩くと間欠泉センターがあります。かつてはここで温泉プールに入れたようなのですけど、その部分はお湯の入らぬまま取り残されている。

建物の2階、3階は諏訪の民話や歴史に関する展示が色々と。入場は無料です。
かつて存在していたという曽根遺跡の発見場所はこのすぐ西側。
ちなみに建物のすぐ傍にも足湯があります。回復ポイント。


で、ここはその名の通り、上諏訪温泉の間欠泉が観測できる場所でもあります。
建物の裏側、湖側にこのようなものが。

毎日90分おきに特定の時刻に間欠泉が見られるそうです。丁度良く13時30分のが見られるチャンス。
13時28分ごろになると、湯気が立ち上り始める。

大噴出!ちと予定時刻には早いものの。

間欠泉は年々勢いが弱くなっているらしいのですが、それでも建物三階まで届く高さ。

3〜4回程噴出したものの、この最初の一回目のが一番高く噴き出したものでした。

段々沈静化。しかし凄いギャラリーの数。割と早くからスタンバっていたので運良く座りながら見られましたが。

最後のあがき。

ということで終了。毎日決まった時刻(しかも割りときりの良い時刻)に、90分というきりのいい間隔で噴き出すとなると何だか作為的なものを感じざるを得ませんが…。それはともかく、かつてはこの噴出口は湖の中にあって、周りを埋め立ててこのように見られるようにしたのだそう。
東方風神録の次の作品が東方地霊殿である理由がこれで分りましたね(とか言ってみる)。一つ前の日記で温泉の発生の原因が八坂刀売命にあると記述しましたが、この話を知っていれば地霊殿の温泉噴出の原因が予測できたというもの。でも次回作はどうなるんだろうなあ。この二日巡った中で次作のネタとなりえそうなものはなさそうでしたが。

諏訪パスポートのターン!

で行く所がなくなったので、とりあえず上諏訪駅へ行き、近くのいずみ屋という食堂で昼食をとる。今回あまり食に金をかけていなかったので、奮発して高いものを食べよう、と由布姫御膳を頂く。ちなみに由布姫とは武田信玄の側室である諏訪御料人のことで、もともと本名は不明とされており、小説では作品によって名前がそれぞれ異なっているものの、去年のNHK大河ドラマ風林火山およびその原作となった井上靖の小説では由布姫とされていた。
で、注文したら「これあげるわ」と「諏訪パスポート」なるものを頂いてしまった。何これ?と思いつつ中を見ると、諏訪市のプチ観光ガイドのようなものとなっていて、記載の温泉や施設、食堂で提示すると割引やサービスが受けられるというもの。この店でも早速割引が効いて10%引きにしてもらえた。何だこの万能アイテム。ていうか今更手に入れても…高島城とか諏訪市博物館とか既に行ったところばかりだし…。


と何だか悔しいので、これに記載されている近くの諏訪湖ホテルへ行って最後の温泉を堪能する。このホテルはマッサージチェアが設置されていたので、只管利用する。温泉に入っていた時間よりマッサージチェアを使っていた時間のほうが確実に長い。

パスポートは四月から年内一杯まで有効らしく、去年からこのようなパスポートを発行しているらしい。諏訪へ行く方は是非早めに手に入れましょう。さもなくばこの日記の書き主のようになります。今回は偶然に手に入ったけれど、しかしこれどこで配布しているんだろうか。


駅への帰り道。道祖神にまで御柱が。諏訪には隙がないな。


上諏訪駅、そして帰還へ

ということで今度こそ上諏訪駅へ。

15時46分、あずさ様に乗って関東へ戻る。さようなら諏訪。またいつか来たいなあ。