秋の信濃を往く〜戸隠神社(中社、九頭竜社、奥社)篇

戸隠神社の後半戦です。

道中:火之御子社〜中社

火之御子社の脇から神道(かんみち)へ。

書いていませんでしたが、宝光社(どうでもいいですが職業柄「ほうこう」で変換すると「芳香」が真っ先に出ますw)を出たあたりから小雨が降り始めてて、それほど強くはないのですが、微妙に降り続いてて心が挫けそうでした。
道なき道を進むと、ようやく人里が。

メイン道路に出て少し北上すると、ようやく中社が。写真のタイムスタンプを確認したところ、火之御子社からは10分程度でした。公式サイトのでは15分(1km)となっていたのでやや早めのペース。

中社

主祭神天八意思兼命天照大神が天岩戸に隠れたときにどうやれば出てくるか案を出して、見事引きこもりアマテラスを外に出した立役者です。宝光社の主祭神天表春命の父親という繋がり。
で、また階段…。

御神木の三本杉。

社殿。丁度中で結婚式をやってました。

このあたりは駐車スペースも多く、一番賑わっているところです。バスで来た人の大半はここか、奥社前で降りたはず。参拝を予定されている方、宝光社と火之御子社のこと、時々でいいから思い出して下さい。

道中:中社〜奥社入口

西の鳥居から抜け、奥社へ進行。公式サイトのマップでは奥社入口まで徒歩で20分とあります。距離にして2kmぐらいでしょうか。

女人堂跡。かつてはこれ以降、女人禁制だったとか。

何かアレな名前の寺ですが、某政治団体とは関係ありません。

更に道は続く。

ようやく道路に。雲が空に差し掛かっているのが良く見えます。このあたりになるとすっかり雨も消え失せて快晴。結局歩いた時間は15分ぐらい。とは言えずっと歩きっぱなしなのでかなり疲れました。

奥社入口が近いのか、売店なども多数あります。そばソフトで体力回復。

つうことでようやく奥社です。

奥社参道

マップによれば奥社までの距離は2kmとのことでしたが、所要時間30分と書いてあります。キツイ山道だということが容易に読み取れます。他の神社は車で降りてすぐのところに位置していましたが、奥社は入口までしか車で来られず、辿り着くには歩いていかねばなりません。なんと万人に平等なことか。これぞ博愛精神。
さて出陣。

前半は割りと緩やかな勾配の道。1kmほど歩くと門が。
「汝此処で一切の望みを捨てよ」とか書いてあるわけでもなく、随神門と呼ばれる山門だそうです。

随神門を抜けると杉並木の道が。とんでもない大きさですねこれ。何とも神秘的。

段々わき道がプリミティブな感じになってきます。

日本の原風景。

残り400mあたりから石段が現れます。同時に勾配がきつくなってゆく。道も舗装がかなり古いので、上るのが大変。

そういや何で戸隠に来たんだろう。今回の旅って湯治じゃなかったか?何でこんな山奥で修行してるんだろう。と真剣に思いつつ。


ただ只管歩くとようやく神社が。着いたー。

雲がこんな近くに。うひょ。

九頭龍社

正面左側に九頭龍社。某流浪人抜刀斎とは関係ないです。九頭龍閃?何ですかそれ。

主祭神はそのまま九頭龍大神。水の神様だそうです。ヤマタノオロチとかとは関係あるのだろうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E9%A0%AD%E7%AB%9C%E4%BC%9D%E6%89%BF

奥社

正面右手が戸隠奥社。ここまで来てこれだけかよと言いたくもなる。

主祭神天手力雄神。天八意思兼命の策で天鈿女命が天岩戸の前で踊り、チラッと岩戸から天照大神が覗いた隙に天手力雄神が岩戸をつかんで投げ飛ばしたということらしいです。東方萃夢想伊吹萃香のスペルカードの元ネタがこの辺の話ですね。
それにしても絶景。不思議と歩く力が湧いてきます。

というわけで下山。帰り道は帰り道でまた大変でしたが。行き30分を少し切るぐらいでしたが、帰りも25分ぐらいかかってます。

というか帰りのバスが丁度良い時間になりそうだったので急ぎ目に歩いていたのですが。何せ一時間に一本なので。

ということで14時30分のバスに乗って帰りましたとさ。


さて、戸隠神社を全部徒歩で回るだけで結局8kmは歩いた計算となります。肉体的にも疲れ果てましたが、精神的にも疲れ果てました。一度は行きたい戸隠神社ですが、一度行ったらもういいやと確実に言いたくなること間違いなしの戸隠神社。かなり死ねます。奇特な方は奥社で結婚式を挙げると良いでしょう。
とは言え帰りのバスの中である程度回復できたので、この後善光寺に行く気力が湧いてきたのですが。そんなわけで続く。