第3の武器たりえるか

シミュレーション関連の研究をしてる人にしかわからないと思うんですけど、シミュレーションでは割と単純化したモデルを立てただけなのに、その計算の結果が妙に実在系にフィットしまくるということが多々あります。
現実の系はもちろん理論的な解析がされていて「なんでこうなるのか」ということがわかっているんですけど、シミュレーションの側ではその理論に合致するような設定を組み込んでいるわけではないのに、なぜか上手くいくことがある。これが何と言うか、「気持ち悪い」。
助教の先生に言わせれば「こういうことは多々ある」そうで、やはり「気持ち悪いよなー」みたいなことを仰っていました。


この分野が計算機の発展に伴って、市民権を得られていけばいずれは「シミュレーションが理論に合う→気持ち悪い」よりもむしろ理論の方が「気持ち悪い」に変わるのかもなどと思ってみたりしました。実際の現象もある意味気持ち悪いんですけど、化学における「理論」ほど気持ち悪いものはないと思うんですよね。アレニウス式の胡散臭さなんか天下一品だと思う。


何で突然こんなことを書いたかというと、計算データの解析をしていて、妙にきれいなデータが出てきて気持ち悪くなったので。この気持ち悪さがいくらかでも多くの人に伝わればいいなーなどと思いながらパワポの原稿を作ってます。