大哺乳類展に行ってきた

休みを取って行ってきました。
元々はドラえもんの科学みらい展でも見に行こうかと思って取っていた休みだったけど、コンビニで見かけたポスターをみて心惹かれたので、ついこちらにしてしまった。

地球上には様々な生物たちが暮らしていますが、毎年、その中の4〜5万種が絶滅していると言われています。国連は 2010年を国際生物多様性年に制定し、地球上の生物の多様性を守っていくよう各国政府や企業、団体に呼びかけています。
「大哺乳類展」は、「陸」と「海」をテーマにした連続した展覧会で、「ヨシモトコレクション」(陸)や「ストランディング調査で収集した標本」(海)など国立科学博物館所蔵の標本を中心に展示して、哺乳類の不思議な世界とその多様性を紹介します。
国立科学博物館 大哺乳類展

この大哺乳類展は3/13〜6/13の陸棲生物編と、7/10〜9/26の海棲生物編からなっているらしく、今回行ったのは後編の「海のなかまたち」の方。「陸のなかまたち」は知ったときには既に終わってしまっていたので(開催期間が静岡派遣期間とモロにかぶっていたので気づかなかった……。残念)。とはいえ陸の方と海の方で内容的に繋がりはないので片方だけ見ても楽しめる。
行ったのは平日だったためか、割と(上野の割に)すいていて中々快適に見られた。
展示内容は以下の通り。
 プロローグ 哺乳類とは
 第1章 海に還った哺乳類
 第2章 クジラとイルカ
 第3章 多様な海の哺乳類たち
 第4章 絶滅の淵で
 第5章 ストランディング研究最前線
 第6章 海の多様性を守るために
海棲哺乳類は鯨類、鰭脚類(アザラシ、アシカ、セイウチ)、海牛類(ジュゴンマナティ)と種類そのものが少なく、鯨類はこれらの中でも種が多様なので、展示の大半は鯨類だったが、鯨だけでも結構内容がディープであった。
どれも面白かったが、特筆すべき展示は以下か。
・体長25mのシロナガスクジラの全身骨格(デカイ!)
イッカクの全身骨格
・クジラヒゲ、ハクジラの歯(実際に触れる)
・シャチの胃内容物(半消化されたアザラシ、イカ
・イルカ、クジラの寄生虫
・イルカの内蔵、頭部断面
骨格から始まり、胎児のホルマリン漬けから胃内容物まで、生々しいところを隠すところなく見せてくれるので、彼らが決して遠くに住む神秘的な生き物でなく身近な生命体であることを認識させてくれる。骨やヒゲなどを「触れる」コーナーがあるのもさり気なくポイント高い。
ウェブサイトの展示概要やポスターだけ見ると、子供向けのイベントか、と思ってしまうけれど、全くそんなことはない。少なくとも私は行って全く損はなかった。


あと、全く気づかなかったけど、内部の写真撮影はOKの模様(禁止ゾーンもあるが)。私は博物館に来て写真撮影をするのは無粋だと思ったので一枚も取っていない。博物館では展示物実物を目で見て脳に刻む方が重要だと思うし、何を展示されてたか覚えておきたいのであれば図録を買えば良いと思うので。


ちなみに図録は一冊\2,300。少数ながら「陸のなかまたち」の図録もショップで併売されていたので、二冊とも買ってしまった。いずれもフルカラー200ページほどで、情報量が多く別角度から展示内容を補完してくれるので、読んでいるだけでもこれはこれで楽しめる。


追記:上野に行く途中でネタ的に神保町のラーメン次郎に行こうとしたのだが、長蛇の列が出来ていた挙げ句最後尾に「今日は終了」の立て札があったので断念した。そんなに人気なのか次郎。