書籍の電子化 その2

その1からのつづき。

裁断方法

はっきり言って、これ以後の話はhttp://wikiwiki.jp/bookjisui/を見ればすべて解決するので、わざわざ書く必要は無いかもしれない。

  • ホッチキスどめ冊子の場合

薄い雑誌はこの形式であるが、この場合は単純にホッチキスを外して、裁断機で真ん中をバッサリ切断すれば一件落着である。

  • 接着剤どめ本の場合

漫画雑誌などが典型で、漫画単行本とか厚めの雑誌など、大半の本はこれ。接着剤はホットメルトという、熱を与えると軟化して冷めると堅くなるやつを使っているのが普通です。
なので、本の背にアイロンを押し当てて接着を解き、引き剥がす→適当な厚さに毟りとって、裁断機で裁断、とすれば完了。
裁断機できちんと裁断せずに接着剤部分が残ってたりすると、スキャナの内部にゴミが詰まって、取り込んだ画像にノイズが入ったりすることになる。結構面倒。
業務用大型裁断機ならば接着剤部分もろとも背を落とすという力技が行使できるので、この過程はずっと楽になる(はず)。

  • ハードカバー本の場合

やった事も今後やる予定も無いので知りません。自作ハードカバー本作成方法の逆の手順で解体すればできると思います。

スキャン方法

Scansnapでひたすら読み込ませれば良い。JPEGかPDFが選択可能。PDFにするならばAcrobatなどのPDF編集ソフトが欲しいところ。ちなみにScansnapの上位版は買うとAcrobatが付いてくる。
傾き自動補正、向き自動認識、サイズ自動認識、OCR(PDF化する場合のみ)などオプションは多いが、取り込むものに合わせて適当に。
漫画をスキャンする場合は、最初から白黒で取り込むと情報数が落ちて汚くなるので、カラーで取り込んだあとにグレースケール処理を行うのがベター。
近年はHDDの値段もガクッと下がってきているので、ファイルサイズをケチッて圧縮率を上げたりせずに、綺麗に取り込むべし。

スキャン終了

というわけでこれ以上書くことが無い。一応きちんとスキャン出来ているか、ページ飛びが無いかをチェックしてなければスキャン処理は終了。
スキャン後の画像の処理としては、Windowsの場合は「藤-Resizer-」などでの一括処理で事足りる。
画質に拘らなければそのままで終了。

何を使って読むか?

そんなわけで割と気軽に書籍を電子化できるようになった今、何を媒体として情報を参照するかは今後重要な所だと思う。本記事ではPC上で、と初めに断りを入れたが、もともと書籍が持っていたポータビリティという特性を完全に失ってしまうのであれば、場合によっては電子化の意味は激減である。

例えば電子化した漫画を読む場合、PC上の場合はMangameeyaなどの見開き画像閲覧ソフトが豊富なので良いが、Kindleの場合は一画面一ページなのでジョジョなどを読むには明らかに適していない、逆に小説の場合はPCのモニタを凝視して読むのは疲れるのでKindleなどの端末の方が向いてそう、などとコンテンツによって媒体に向き不向きがある。なので、Kindleなどの端末も何でも出来る端末として進化する方向には行かないのではと予想している。

漫画に関してはともかく、小説とかの活字だけで済むような書籍に関しては電子ブックリーダで読むのが早く主流になってくれないかなあと昨日決壊した実家の本棚を見て思った次第。
http://h.hatena.ne.jp/d_pressure/9258650828207593004
http://h.hatena.ne.jp/d_pressure/9234074544413302289
http://h.hatena.ne.jp/d_pressure/9258650828393988382