最近買ったけど読んでない本を並べる日記

あるいは現実逃避シリーズ#3。

数学で犯罪を解決する

数学で犯罪を解決する

珍しくハードカバー本を買ってみた。出版社が出版社なだけに文庫版は出ないだろうから。
8月ぐらいからレンタルDVDで視聴している「NUMB3RS」のネタ解説本。
NUMB3RSは基本的に数学をネタにした作品であるが、登場する数学者、主人公ドンの弟チャーリーが応用数学の教授という設定で数学のみならず物理学まで精通した超人であるため、物理ネタも結構多い。
しかしこの本は、作品に登場したネタがどういうものかについていちいち説明したものではなく、登場した捜査手法が実際にどのように運用されているかを深堀りした本のようだ(半分程度までしか読んでない)。
登場した大なり小なりのネタについてはWikipediaとかが詳しいので、そういう方向の解説本を出しても仕方がないのかも。
それはそうと、NUMB3RSは第2シーズンの第2話まで視聴したのだが、一言だけ言っておきたい。
「俺のテリーを返せ」。


「テリー?元夫のところへ帰ったよ。やり直すんだってさ」とか展開が急すぎて意味が分かりません。
役者の都合でキャラを降板させる為の方便なので、洋ドラらしいと言えばらしいのだけど。
チャーリーが生徒にセクハラしまくってた第1話と(かなりクレームがついたらしい)それ以後の豹変ぶりもどうかなあと思わないでも無い。


黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5))

黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5))

古書店で5巻だけ売ってたので買って読む→以降1から順番に5→1→2→(3→4)という経緯で今に至る。
色んな方面の専門家が集まって何かの問題解決にあたると言う所は、どことなくエコ隊と通ずるところがあるよなと前回の会合に参加して思った次第。
というか会合に参加するまで2巻まで読んで放置していたことをすっかり忘れていたのだけれど。


歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

冪乗則というと相転移のスケーリング則とかが有名で、化学の分野だとP.-G. de Genne(彼が獲ったのはノーベル化学賞ではなくて物理学賞だけど)なんかが真っ先に思い浮かぶ。しかしde Genneの本を読んでると「で、その冪乗の指数(臨界指数)はどっから出てきたんやねん」と言いたくなるような内容なので(理論的根拠が今ひとつ良くわからない、というか書いてない)、個人的にはあまり冪乗則は好きではないなあ。文献調査していると「とりあえずスケーリングで解析してみました(けど良くわかりません)」みたいな論文が意外と多くてウンザリしてるからかもしんない。まあ相転移に関する私の知識が全然足りてないのもあるのでしょうけど。