zomeで遊んでみる

そろそろ買うか例の物を。ということでzomeを買ってみた。
http://www.amazon.com/gp/product/B00000ISXB/
アメリカのAmazonを見た感じだと、大体日本の半額ぐらいで買えるようなので、Amazon.comで注文。
Amazon.com自体は商品を扱っておらず、Amazonを介して業者から購入する形。
しかし"International shipping available."と書いてありながら「その住所には送れません」とかいう業者が多いので結構困る。ちなみに今回買ったところでは送料は$30ぐらい。
Amazonからのメールでは到着予定日は6/6〜10となってたので気長に待つか、と思っていたら。


到着。

予想外に早かった。ちなみに右のペットボトルはサイズ比較用。

開封

とりあえず開けてみる。

!?


注文したのは"Creator 3"というキットだったはずだが、日本の情報サイトを見ると、どう見ても"Creater Kit"ぽい。
本家を見るとこの構成で合ってるようなので、単に日本向けのものと違うだけなのかも。でも、明らかに入れ物が写真と違うじゃんこれ。
で、中身。

赤、黄、青の棒(ストラット)がそれぞれ大・中・小と、接続用の球(ノード)が大量に入ってる。つーか大きいよこれ。
部品は公式サイトでばら売りしてるので、極小のを別途買うことにしたい。
ちなみに、それぞれの棒は長さの比が黄金数になっていたりする。
また、ノードはこんな感じで三角形、四角形、五角形の穴が開いていて、それぞれ黄、青、赤のストラットの末端が挿せるようになっている。

切頂二十面体作成

とりあえず五角形を作ってみる。

ちなみにこれを作るところでまず一苦労する。マニュアルを読んでもすぐ組めるわけではなく、色々挿したり抜いたりと試行錯誤が必要。コツをつかめば非常に楽だが。


五角形に六角形を追加してコランニュレンを作る。

ちなみにGaussianでフラーレンC60のZ-matrixを書くときは、五員環12個を繋ぐような感じで記述すると作りやすい。コランニュレンから作るとド壺に嵌る。あと、二面角を使わずに記述する方法でないと良い感じにならない。


コランニュレンにさらに五員環を追加。

六員環追加。

と五員環と六員環を交互に作っていくと非常に楽ちん。


完成。

ペットボトルを見てもらえば分ると思うが、結構な大きさだったりする。同梱されてたものの中では一番短いのを使ってるのに。ちなみに青以外のストラットでは、ノード穴の関係上、切頂二十面体は作れない。
したがって「俺は赤いフラーレンが作りたいんだ!」という人間は公式サイトで四角穴に挿せる赤いストラットを買わねばならない。

改造

それはともかく、このままでは何となく味気ないので改造を施してみる。黄色のストラットが使えそうだ、ということで。


ザ・ワールド!

とおもむろに黄色の袋の中身をフラーレンにぶちまけてみる。って何故か小ストラット袋の中に極小のストラットを発見。アメリカさんはアバウトだなあと思う。


「俺はフラーレンをやめるぞ! ジョジョーーっ!! 俺はフラーレンを超越するッ!」
と言わんばかりに黄色を吸収してパワーアップ。



でもまだ何か足らんなあと思ってたら、そういえば赤ストラット使って無いじゃん、ということに気付く。ということで赤を無理矢理足してみた。

これで安定性を向上かつ赤の存在感アップ。六員環が空いているのがややアレだが、足しすぎても趣が削がれるのでこれぐらいで。


このままだと飾っておくには難がありそうだったので、足を三本追加。

うむ、安定した。
しかし良い対称性だ。


ちなみにこれだけ作ってもまだノード、ストラットが大量に余ってたりする。

長いやつは使い道に困りそう。というか現時点でかなり困っている。

おまけ

残留物を使って適当に色々作って遊んでみた。

四次元立方体(を三次元空間に投影したもの)とか、シクロヘキサンとか、あとよくわからない構造体。何も考えず適当に作ったのにそれっぽくなってしまうから困る。ツールの自由度の高さに自分の創造力が追随できてない。
しかしそれにしてもよく出来たツールだと思う。開発した人は凄い。


あと教科書らしき物も出てるようなので、買ってみた。

Zome Geometry: Hands on Learning With Zome Models

Zome Geometry: Hands on Learning With Zome Models

「こんな構造作れますよ」みたいな本かと思っていたが全く違っていて、zomeを使って幾何学を学ぶための本らしい。実際に本を読んで学ぶのと構造を作ってみるのとでは全然理解の仕方が違うし、何より楽しいから、zomeを使った講義を受けられる学生が羨ましい。zome関連の講演とかあれば潜り込んでみたい。


そういえば数年前に宮崎教授(現・ジャパン・ゾム・クラブ会長)の講義を受けたときに買った本が実家に転がっているはずなので、今度帰ったら回収してこねば。
建築のかたち百科―多角形から超曲面まで

建築のかたち百科―多角形から超曲面まで