読書録2009-#3+

何か最近落ち着いて本を読む余裕が持てない。平日とか特に無理無理蝸牛!なので、土日とかで、ファミレスで無理矢理読み始める→勢いに乗り始める(一度加速がつけば何とかなるので)→そのままの勢いで寮に帰って続きを読むとかいう荒業を最近使っている。
ちなみに私が月に買う書籍の購入予算は大体月給の一割と決めているのだが、先月は何故か予算を微妙に突破していた。何故だ(アトキンスのせいだが)。
以下読んだ本と積んだ本。

レタス・フライ/森博嗣

レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)

レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)

7月に出る自薦短編集を含めなければこれが最後の短編集のような雰囲気がプンプンな短編集。まさかアレがアレの後日談だったとは。喉の奥に引っかかった魚の骨が取れた気分とはまさにこのことか。

秋期限定栗きんとん事件 上・下/米澤穂信

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

まず下巻の表紙を見て、「ああ、このヒロインは右手に鉈を隠し持っているに違いない」と思って(実際持っていてもおかしくないキャラである事は強調しておこう)読み進めたところ、隠し持っていたのは鉈ではなくハンマーだったというオチ。最後らへんの種明かしが非常に笑える。

鴨川ホルモー/万城目学

鴨川ホルモー (角川文庫)

鴨川ホルモー (角川文庫)

気付いたら文庫版が出ていたので読んでみた。端的に内容を言えば「京都を舞台に式神召喚獣バトル」だけど、最後まで読めば別にイロモノ小説というわけでもなくて「青春小説だなぁ」としか言いようが無い。タイトルの「鴨川」にピンときた人は読んでみても良いかもしれない(が鴨川はあまり出てこなかったりする)。
どうでもいいが読後にWikipediaのこの本のページを見てみたら、要約の所に物語の一部始終がネタバレしまくられていたので、読む前に見なくて良かったと思った。該当頁を記述した奴は何を考えてるんだ。

夜は短し歩けよ乙女 #5/琴音らんまる

前巻の発売からわずか一ヶ月で発売された最終巻。刊行早すぎ。
漫画版は原作ほどカオスではないが(というか原作のカオス度は異常)、原作抜きにしても漫画として面白く、完成度が高いので、読んで損は無いと思う。
京都好きなら尚更。




以下本棚に積層中。

万物を駆動する四つの法則/P.W.Atkins

万物を駆動する四つの法則―科学の基本、熱力学を究める

万物を駆動する四つの法則―科学の基本、熱力学を究める

物理化学の教科書の第8版(isbn:480790695X)がつい最近発売されたその裏で、こっそりこういう本が出ていた模様。先月買ったエントロピーと秩序(isbn:4532520142)すらまだ途中読みだというのに、なんつータイミング。それにしてもすごいタイトルだ。
本当は大真面目にねこ耳少女の量子論(isbn:456970560X)を買おうと思っていたんだけど、平積みになっていたこの本が目に付いたので、ついこっちを買ってしまった。ねこ耳少女の量子論の方は少し立ち読みしただけだけど、「いくら思考実験だからって…何回も殺されたら、猫だってたまらないよ…」とか「空想とはいえ、猫を殺しちゃう人なんてひどいよ…」「シュレーディンガーみたいに?」「うん」とか(いずれもうろ覚え)何となく萌えるシチュエーションで妙な会話という微妙にツボに嵌る内容だったので、これは買わざるを得ない、と思っていたのですが、予算の都合上断念。いや、あの本は物凄く画期的な本だと思うよ、うん。
じゃなくてこのアトキンスの本、まだ途中までしか読んでいないのですが、熱力学に的を絞って美味しいところだけを抽出した過激な思想本のようです。色々書きたいことはあるがまた別の機会に。

クォーク素粒子物理はどこまで進んできたか/南部陽一郎

クォーク 第2版 (ブルーバックス)

クォーク 第2版 (ブルーバックス)

消えた反物質素粒子物理が解く宇宙進化の謎/小林誠

消えた反物質―素粒子物理が解く宇宙進化の謎 (ブルーバックス)

消えた反物質―素粒子物理が解く宇宙進化の謎 (ブルーバックス)

先月関西某所で某KEKの人の講演を聞いたら無性に読みたくなったので買ってしまった。帰りの新幹線車内で読もうと思ったが途中で寝てしまったので、途中読み。「消えた反物質」の方に至っては頁を開いてすらいない。
ブルーバックスなので入門書かと思いきや結構難しい内容だったりするので、気軽に読めない。ブルーバックスは玉石混合過ぎるのとカバーのデザインが今一なので、非常に損をしていると思う。

数学入門 下/遠山啓

数学入門〈下〉 (岩波新書 青版 396)

数学入門〈下〉 (岩波新書 青版 396)

上巻が売ってなかったので下巻だけ先に購入。左開きの岩波新書なんて初めて見た。


積んでる本はすぐ読了できるものでないものばかりなので、追々消化していく予定。