プチ書評:筒井康隆「懲戒の部屋」
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/10/30
- メディア: 文庫
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収録数が多いのでアッサリ風味で。
走る取的
某研究室の某氏が通路に挟まった話を思い出したせいで、まともに読めませんでした。っつーか何でいきなり殺すんですかこの取的。この巻では、この作品の「怖い」の印象が我々の(というより世間一般で言う)「怖い(=ホラー)」の概念に最も近いですな。
乗越駅の刑罰
不条理だなあ。いやこれ以外のも不条理だけど。
懲戒の部屋
女性不信になりそうです。電車で通勤している人は気をつけませう。
熊の木本線
オチは何となく読めたが。最後に脈絡もなく魔王でも降臨したほうが面白かったかもしれんなあ。とは思ったが、それをしないで現実から乖離しすぎないことが作者の妙なんでしょーね。
顔面崩壊
ひぎぃ。自分は生理的に苦手ですこういうの。
近づいてくる時計
余命を気にする人は余命に興味を持ちだしては駄目です。
蟹甲癬
ひぎぃ(以下略。「人体の一部が着脱可能」てのがどうにも気持ち悪い。でもこの星の人たちは幸せなんだと思います多分。
かくれんぼをした夜
まったく関係ないが、小学六年生ぐらいの時、クラスで縄跳びを使った変則鬼ごっこが流行っていたが。今考えると訳がわからなすぎるルールだったなあ。詳細は割愛。
風
ひどいよこの両親。
都市盗掘団
ゾンビ化するのと取的に頭をもぎられるのとどっちがマシかなーと思い悩んだ挙句、蟹化して自分の脳味噌を食べながら次第に死に至るのが一番良いなあという結論に至りました。
………何だこの書評。