はやぶさミッションonニコニコ動画
自分用まとめ記事。ニコニコ動画のはやぶさミッション動画まとめ。
最近NHKで放送されたはやぶさ帰還の特集を観ていたら、そういえばニコ動でもはやぶさミッションやっていたなあと思い出したので、その後の動きについて色々と調査してみた。
2008年2月、Phunという物理エンジンシミュレータを用いて、ミサイルを開発する検討がニコニコ動画にアップされる。
- Phunでミサイル作った
仕組みとしては、Phunのオブジェクトは無理やり重ねあわせると互いを押しのけようと斥力が発生するので、これを推進力にしちゃおうというもの。はっきり言ってソフトウェアのバグというか仕様の欠陥を付いた手法なのだが、以後、同手法による宇宙開発が進められていく。しかし本質的に斥力が重要というのはアルダー転移のようで面白い(ぜんぜん違う現象だけれど)。
- Phunでロケットを作ってみた
多段ロケット。
- Phunで火星着陸船を作ってみた
ここまではロケット開発が主流であったが、本動画にて新型エンジン技術について報告され、長時間の飛行が可能となることが示された。本動画では新型エンジンを搭載した火星着陸船の開発が検討されている。
- 【プロジェクトPhun】月面着陸への挑戦
着地機構を改良。というかそれ以外にも色々改良されてる。
- Phun的お手軽ロケットの姿勢制御装置を作ってみた
ロケットの姿勢制御装置が開発される。この段階では多目的に適用できる可能性が示されただけであったが……。
上記動画の投稿翌日に、小粒子サンプルを回収する機構が提案される。
そして……。
前述の制御装置、サンプラーなどを組み合わせた手法によって、はやぶさミッションをPhunで再現する試みが提案される。「はやぶさミッション」の誕生である。
そして、イトカワへの本格的な挑戦が始まった。
数々のモジュールが開発される。
- 【はやぶさミッション】埋め込み誘導エンジンの提供
- 【はやぶさミッション】カプセル射出試験機
- 【はやぶさミッション】スタート遅延型エンジンの報告
そしてイトカワへ……。
初の成功報告事例である。回収サンプル量は少ないものの、速度超過による軌道修正、大気圏再突入・着陸など多くの難点を克服している。
成功報告事例2。解説少なくてよくわからないが、ロケットのパージ機構非搭載で、単独で大気圏脱出、着陸、サンプル回収、帰還をやってのけている。すごい。
解説編
成功報告事例3。またえらく複雑な機構になってる……。殆ど理解不能の領域だが、自分の手で実際にやってみたらある程度わかる様になるのだろうか。それにしてもイトカワへの着地の際のめり込みは笑える。
ということで、先月のはやぶさの地球帰還報道があるまですっかり忘れていた、もう一つのはやぶさミッションについて調査しまとめてみた。
案外挑戦者が少なかったせいか、一年ほどでミッションは終息してしまったようだが、ニコ動におけるPhunで遊ぶ試みはまだ色々続いているようなので、引き続き面白そうな試みがないか探していきたい。