黒後家蜘蛛の会

ようやく3、4巻を読み終わった。これにより、シリーズ5巻を全て読了。2年ぐらいかかった。

黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5))

黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5))

黒後家蜘蛛の会とは、こういう小説である。

  • 作者はアイザック・アシモフ
  • 一話完結の短編集。
  • 一応ミステリ。
  • 化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の六人+給仕のヘンリーによる「黒後家蜘蛛の会」という名の会合で、ゲストが持ってくる謎にメンバーが挑戦する。
  • でも結局謎を解決するのはいつもヘンリー。
  • ヘンリー万能説。
  • 以上のような内容を自称読書家の会社の同期に話したら「なんだそりゃ。面白いのかそれ」的なことを言われた。オチが毎回同じなのが気に食わなかったらしい。

基本的に話はどれも一話完結のスタイルなので、どの巻から読んでも、どの話から読んでも全く問題ない。私は訳あって5→1→2→3→4の順で読んだのだが、別段不都合は無かった。
というわけで最後に読んだのが3、4なのだが、ちょうど良いことに3巻終盤〜4巻序盤に黒後家蜘蛛の会創設時の話が収録されていた。これはある意味このシリーズの最大の謎と言える話なので、これを終盤に読めるのは非常にラッキーだと思った。
このシリーズは一冊あたり12話収録されているのだが、発表されているのは全66話であり、6話が未収録作品として残されている。英語版では作者の死後に残る6話が纏められて出版されたのだが、邦訳版6巻は出る気配がない。今年中に邦訳が出なかったら原書に手を出そう。何とかしろ東京創元社