第2部

名古屋の某書店で売ってたので、ついうっかり買ってしまった。我当然無反省。値段は見なかったことに。

量子統計物理学

量子統計物理学

量子論の方なんで今やってる研究とは関係ないんですけど(卒業研究でやったのとは関係ある)、来年以降またそっちの方面に関わるかもしれないので。
というのは建前で、これのPart1にあたる統計物理学の上下巻(isbn:4000057200, isbn:4000057219)を持ってるのに続編を持ってないのは具合が悪いなあと思ったのが本音です。


ついでなんでいろいろ書いておく。
統計物理学のほうは上巻の気体熱力学のあたりまでは読んだんですけど、結構癖が強いですね。エントロピーとか各種エネルギーの導入のあたりは普通の教科書にありがちな天下り的な書き方をしていなくて結構面白いかも、と思って読んでたんですけど、その後の熱力学第三法則のあたりでやや幻滅。熱容量のゼロ極限あたりで妙な議論をしていたりして、あからさまにおかしい。それ以外にも妙な書き方がしてあったり表記方法とかが他の一般的な教科書と違ったり色々読みにくいので、少なくともこれだけで熱力学をやるというのは薦められません(多分)。まあ読んだ人は大抵同じような感想を抱くのではないでしょうか。
でもこういう独特の癖というか世界観にこそこのシリーズの価値があるんでしょうね。シリーズの他の本は読んでないんで知りませんけど。