読書録@200609 #2
最近読んだものをば。
- 作者: 樋口有介
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/07/22
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- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/04/11
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- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/06/10
- メディア: 文庫
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時は1991年、異国ユーゴスラヴィアから来た少女マーヤと、主人公たちとの交流。2ヶ月の後、やがて彼女は自分の故郷へと帰って行くが、主人公たちは連絡先を知らされない。1年後、主人公たちは当時の日記を元に(マメですね)、会話の断片から彼女の居場所を推理するが…という内容。
まあタイトルから結末は何となく予想はできるだろうが、本題はそこにあるわけではない。読後は何とも言えない虚脱感というか喪失感に包まれる一冊。「夏季限定(略)」の直後に読んだせいでダメージが大きかった…。春期限定→夏季限定→さよなら妖精 のコンボは危険すぎる。未読の人は適度に間隔を空けて読むことを推奨。
あと、英文題が非常に秀逸。
- 作者: 筒井康隆,山藤章二
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/06/24
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表題作「日本以外全部沈没」のほかに「あるいは酒でいっぱいの海」「ヒノマル酒場」「パチンコ必勝原理」「日本列島七曲り」「新宿祭」「農協月に行く」「人類の大不調和」「アフリカの爆弾」「黄金の家」「ワイド仇討」を収録。
「日本以外全部沈没」は期待していたほどは…という感じか。まあパロディだから、ネタ元を知らないとあまり面白さが分からないのだろうなあ…。
個人的には「ヒノマル酒場」と「ワイド仇討」がツボ。「農協月に行く」「アフリカの爆弾」もナイス。この4作だけで値段分の価値は確実に有る(と個人的には思うのだが)。